つまみ

balab通信

街の記号 その12:戸越銀座

11年07月05日

全長1.6Km。関東有数の長さをほこる商店街だ。400の店舗が軒を連ねる。歩いてみると確かに長い。そこが戸越銀座の最大の特徴だ。

xx_DSC8535.JPG      写真:まっすぐに長い長い商店街 駅のそばはとてもにぎわっている

東急池上線の「戸越銀座駅」をおりると、老若男女でにぎわう商店街に圧倒される。ただ、距離が離れてくると、だんだんと寂しくなり、末端のうなぎ屋「宮川」のあたりには人がほとんどいない。その静けさもなかなかいい。

xx_DSC8640.JPG      写真:戸越銀座の末端にたたずむ ちょっと美味しそうなうなぎ屋さん

電線の地中化、店と通りの段差の解消、時間帯による歩行者天国など、いろいろな頑張っているようだ。店はといえば昔ながらの店とチェーン店が入り乱れている。学生によれば、この新旧の新陳代謝が活気の源という。

xx_DSC8594.JPG       xx_DSC8579.JPG

     

       

 

  

写真:お惣菜を売る店  左が昔から 右が新しい その違いは開いているか閉じているかの店構えではないか

電線類を地中化するとともに、商店街を歩きながら、いろいろな情報の得られる通信システムの実験を行っている。とにかく、新しいことに挑戦していることは確かだ。ただ、さまざまな特徴が、長い長い商店街の中に一緒に入り込んでいて、何が記号なのかと問われると、言葉につまってしまう。

ちょっとシニカルな見方かもしれないが、特徴のありすぎる商店街を「戸越銀次郎」、通称「銀ちゃん」というマスコットキャラクターが束ねているようにも感じる。あまりポジティブな言い方ではないが、その意味で、この銀ちゃんを戸越銀座の記号にしたいと思う。

xx_DSC8634.JPG      写真:戸越銀座の記号 商店街のキャラクター「銀ちゃん」の着ぐるみ

小川克彦