つまみ

研究室について

場所の未来(1):場所メディアをデザインする

目的

暮らす場所、働く場所、遊ぶ場所。私たちにはいろいろな生活や仕事の場所があり、それぞれの場所を上手に活用できるように空間、施設、情報がデザインされている。そして、そこに集まる人びとのコミュニケーションを通して、その場所にふさわしい価値が生まれる。

概念図 本研究会ではネットとリアルが融合した場所やケータイに関する新しい情報メディア(ケータイの活用も含めて場所メディアと呼ぶ)を考える。特に、駅や電車、図書館や博物館、ショッピングセンタやカラオケルームなどの公共の場所を対象に、安心・安全な場所、癒されくつろげる場所、楽しく遊べる場所、便利な場所などを実現するための場所メディアのマーケティングとデザインを行い、その場所に新しい価値(場所性)を生みだすことを目的とする。

内容

(1)場所メディアのマーケティング

情報メディアをデザインするために、場所をみる眼を養うことから始める。安心・安全な場所、癒されくつろげる場所、楽しく遊べる場所、便利な場所など、自分で選んだ場所に実際に出かけて行き、過去や未来に時間をシフトしたり、さまざまな人になりきって、その場所の新しい価値(場所性)を考える。場所をめぐる人びとが登場する物語を考え、その場所の写真や映像を見ながらシナリオを描き、さまざまなアイデアを具体的な場所メディアとして仕上げていく。

(2)場所メディアのデザイン

安心であること、癒されること、楽しいことなど、場所メディアと人びととのインタラクションの質について考察し、その場所性を表現する場所メディアのコンセプト、システム、サービス、コンテンツ、ヒューマンインタフェース、ビジネスモデルを提案する。

(3)ケータイのサービス

場所メディアを実現するための最も有用な道具(ツール)がケータイである。ケータイによるマーケティング、ケータイのアプリケーション、ケータイのコンテンツなどのケータイの新しいサービスを企画しデザインする。

場所メディアの例

ある場所で
  • ちょっとしたスター気分を味わえるカラオケ
  • いやなことがあっても朝の通勤で元気にしてくれる駅のベンチ
  • 旅の冒険談を仲間と何倍にも楽しめる居酒屋
ある場所から別の場所に動きながら
  • 上りで事件が発生し下りでタネ証しするサスペンス劇場電車
  • 人が今、たくさん集まっているお店に誘導するわくわくモール
  • 街の話題が車窓に浮かぶゴシップバス
ある場所を歩き回って
  • 小学生のときの絵の感想を自身の声で聞ける郷愁の美術館
  • タレントが案内する誰でもB級買物ができるショッピングモール
  • おたくが推薦するメイド喫茶めぐりを体験できる秋葉原街

進め方

研究会の様子場所を観察する眼を養うために、実際にある場所に出かけ、過去や未来に時間をシフトしたり、さまざまな人になりきって、その場所の場所性を考える。さらに、グループワークとして、場所をめぐる人びとの物語を映像シナリオとして描き、そのシナリオから生まれるさまざまなニーズやアイデアをまとめ、場所メディアやケータイの形、機能、インタラクションのデザインを行う。

なお、場所メディアやケータイの企画やデザインだけでなく、プロトタイピングを行いたいがモノづくりの経験のない人は、「場所とケータイの未来(2)モノづくりをはじめる」をあわせて受講することを勧める。

開講学期 通年/木曜日5時限
教室 ν棟B(ドコモハウス)
留意点(2008年度春学期) 4年生は卒業論文あるいは作品の提出が必須。
1年生から3年生まではレポートあるいは作品を提出。
授業スケジュール(2008年度春学期) 初日の研究会に授業スケジュールを発表。