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『子育て期のサポートネットワーク形成における通信メディアの役割』が日本社会情報学会 研究奨励賞を受賞

10年09月23日

「社会情報学研究」の第14号1巻に掲載された天笠邦一くんの原著論文「子育て期のサポートネットワーク形成における通信メディアの役割」が、日本社会情報学会(JSIS)の研究奨励賞を受賞しました。

おめでとう!

社会情報学会賞状.jpgこの論文では、未就学児を持つ母親に対する質問紙調査から、ケータイなどの通信メディアの積極的な利用で、子育てサポートのネットワーク規模が拡大することを明らかにしました。

この研究では、サポートネットワークの拡大が、必ずしも子育て不安の解消につながらないという事実も発見しました。幼稚園を利用する母親では、サポートネットワークが拡大するにつれて、育児不安が軽減されるます。一方で、保育所を利用する母親では、幼稚園利用者と同様の傾向もあるのですが、通信メディアの積極的な利用で育児不安の拡大にもつながり、通信メディアによる効果が相殺されてしまいます。通信メディアの効力に差異が生まれる背景には、就労の有無による時間的制約の多少が影響しているのではないか、というのがこの論文の結論です。

この論文が評価されたポイントとしては、日本の社会学的なネットワーク研究においてあまり重要視されてこなかった、ケータイを中心とする通信メディアの普及の影響を、実証的に検討した点が挙げられます。今後、ますますの研究の発展が望まれる分野です。