2009年度 - 一色 健人(環境情報学部)
Google Earthの登場により、私たちは手軽に世界中の実空間の地表に触れられるようになった。だけどその一方で気付かされたことは、この広大に広がる世界に対して、私たちがいかに日常、日々のルーティンの中で狭い範囲の空間だけを体験して生きているのか、ということであった。
そこで、人間が実世界で体験した空間の集積を「体験空間」と呼び、「自分の体験した世界」そのものの地図を描き出してみることで、何か見えてくるものがあるのではないか、と考え取り組んだのが、今回の論文の中核を担う「my world」というプロジェクトである。
デジタルな空間体験がこれからも大きく拡張しながら進化していくなかで、リアルな空間体験の価値とはなんだろう?人間と空間、場所の関係を、「体験空間の可視化」という切り口から考えてみたい。
キーワード:空間,場所,体験,地図,デジタルとリアル,GPS,Google Earth,ライフログ,グラウンディング
「体験空間」の可視化に見る、場所への愛着 ―デジタルな空間体験、リアルな空間体験―(PDF)
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