2009年度 - 大崎 壮太郎(環境情報学部)
インターネットを利用した将棋の対局は、インターネット自体の普及にも伴って将棋愛好家の中に広く浸透した。いまやネット対局全盛の時代である。
ところが、ネットで対局ができても、その後に感想戦が行われることはほとんど無い。お互い一言も発さずに黙々と指し、対局が終わるとすぐに次の対局へ向かう。現代の将棋はあまりにも殺伐としており、「縁台将棋」といった言葉から想起される将棋の様子からは程遠い現状だ。
そこで本稿ではネット対局のための新しい感想戦の形として、対局直後ではなく、あとから棋譜を見返して擬似的に感想戦を行うことができる将棋サイト「ニコニコ将棋」を提案する。ニコニコ将棋は、棋譜にニコニコ動画のように擬似同期したコメントを残せるサービスである。