つまみ

アウトプット

面喰い検索-文章の「見た目」の印象をもとにしたブログ検索方式-

2010年度 - 橋口 恭子(環境情報学部)

概要

これまで、情報検索の分野において文書中の単語の頻度や単語間のつながりによる統計的かつ構造的な情報をもとに検索が行われてきた。GoogleのPageRank方式やTFIDF 法などはその一例である。

しかし、ひらがなや絵文字が多用されるブログ記事などでは、文章の「見た目」の情報が情報選択の指標になることが多い。 例えば、ひらがなが多いブログ記事は、柔らかく易しい印象を与え、漢字の多いブログ記事では、堅く難しい印象を与える。また、顔文字や絵文字やギャル文字が多用された文章では、 若く女性的な印象を与え、行間が多用された文章では、軽い印象を与える。このように、人は文章の「見た目」の情報から、内容を超えた人柄や、感情、個性、などの文の印象を感覚的に読み取っていると考えられる。そのようなブログ記事を検索する場合、既存の検索方式にはない「見た目」の要素に焦点を当てた検索方式が適合していると考えられる。

そこで、本論文では、「見た目」の情報を加味した検索方式の研究として、文字の「画数」「行間」「ひらがな」「絵文字」「顔文字」の数を用いて、見た目の文の印象を基準に文章を検索する方法である「面食い検索」を提案し、アルゴリズムの仕様決めを行った結果を報告する。

キーワード:感性,印象,コミュニケーション,インターフェース,感覚

全文

面喰い検索-文章の「見た目」の印象をもとにしたブログ検索方式-(PDF)
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