つまみ

アウトプット

リアルな看板に紐付けされたメッセージを聞くおしゃべり看板の提案-Chatting Billboard System-

2010年度 - 永倉 彩子(環境情報学部)

概要

看板とは運転中数多く目にするメディアであり、風景とともに記憶にインプットすることができる非常に有効な広告手段である。しかし都会の道路においては、数多くの看板の中で運転手に意識され選択されることは困難であり、田舎や初めて訪れた土地においては気づかずに通り過ぎてしまうことが多々ある。

運転中看板を見ても広告主が伝えたいであろう店舗の場所、種類、営業時間、セールスポイントなど看板を通過する一瞬のうちに全てをキャッチすることは難しい。そこで音声を看板に紐付けし運転手の認知、誘導を促進するメディアおしゃべり看板を提案する。これはユーザが自由に看板に音声情報を添付できるサービスである。自動車の位置情報に応じて音声をPush 配信することで、看板の情報をよりリッチにし看板の認知を高め誘導率向上を図ることが期待される効果である。看板の認知、誘導力を高め運転手に新しい体験を提供したい。

本システムの特徴は、道路から見える看板の対応する位置に音声を登録し、他の運転手と看板に添付された音声を共有することである。登録した場を通過する運転手に音声で案内するため、バスの車内アナウンスのように場所と音声が看板と関連付けて記憶される。頻繁に通る道で記憶に刷り込まれることによって、看板が運転手の音声ランドマークとして活用されることが期待できる。つまり従来一人では見過ごしていた看板も、音声CGM が集合することによって発見し認知、誘導を促すことができるのである。

また、今まで看板からはひとつの視覚情報しか配信できなかった。しかし、本システムによって音声を添付することで、複数の情報を状況や個人の趣向に合わせて発信できるように看板の役割が拡張する。

キーワード:自動車,看板,音声,位置情報,AR

全文

リアルな看板に紐付けされたメッセージを聞くおしゃべり看板の提案-Chatting Billboard System-(PDF)
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