2010年度 - 白井 亮次(環境情報学部)
みなさんは、「相模大野」という駅名は聴いたことがあるだろうか。恐らく、小田急線沿いの駅であることは知っているが、そこに何があるのかを知っている人は意外に少ないのではないかと思う。この研究を始める際に、私は相模大野のフィールドワークや、自身の研究会でのインタビューを基に、相模大野には「相模原市出身や相模原市の大学に通う大学生以外の大学生」が訪れていないのではないかという疑問を抱いた。そして、その疑問を確かめるために大学生を対象にアンケートを行ったところ、上記のような大学生があまり訪れていないことが判明した。相模原市は平成22年度4月1日に政令指定都市になった、今活気のある市である。そのような活気のある市の顔である「相模大野」がこのままで良いのかという動機のもとに、この研究は始まった。
私がこの研究で達成したいことは、効果的な相模大野の誘致案を出すこと、また、副題として、地域活性化におけるペルソナの有効性と問題点について論ずることである。
これらの目的を達成するために、近年日本に取り入れられてきたマーケティング手法である、「ペルソナ手法」を利用することにした。ペルソナとは、ペルソナ&カスタマ・エクスペリエンス学会によると、「企業が提供する製品・サービスにとって最も重要で象徴的な顧客モデルのこと」1である。この顧客像を写真やキャッチコピーで表し、それをマーケティング担当者に見せることで、効率を上げる。それがペルソナ手法だ。
今回の研究では、このペルソナを4章で作成し、それを5章のワークショップで利用する。このワークショップによって大学生やフリーターに相模大野誘致案を出してもらい、その後6章の評価実験でそれらを評価する。そして、最後に果たして「効果的な相模大野誘致案は出たのか?」、「地域活性化におけるペルソナの有効性と問題点」、更に「相模大野の新しい可能性」について語り、この論文を終えたいと思う。
大学生のペルソナが語らせる相模大野-地域活性化におけるペルソナの有効性と問題点-(PDF)
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